年金制度の自営業者向け2階建て部分の話。
国民年金基金の運用利回りの推移(単位:%)
11年度 13.8
12年度 △9.9
13年度 △4.0
14年度 △14.2
15年度 19.1
となっている。
年金資産の運用は、堅実な利潤の確保を目指すものだと私は思っていたが、国民年金基金の実際上の運用方針は違うようだ。
平成12〜14年度の運用利回りのマイナスは、国内外の株式の長引く調整が主因
と書かれているが、つまりは彼らの運用ミス。何もしない方がましだった、と言える。
15年度には、19.1%もの利回りをはじきだしているが、これはつまり、投資ではなく投機を行っていると私は判断する。
このようなところに保険料を納付して将来期待される年金を受け取る事ができるか、各自で判断すべき。
基金が解散した場合のお取り扱いについて
仮に当基金が解散した場合は国民年金法に基づき、基金の解散時点での残余財産額を加入者で分配することとなっており、それまで支払われた掛金額を下回ることもありますが、国民年金基金連合会へ移管して将来年金として受け取ることができるような措置を講じております。
判りにくいが、支払った掛金以下の額しか受け取ることができないので、損をする可能性もありますよ、ということ。本来は、このようなデメリットに関する重要な事項は、メリットを強調するのと同程度に強調して提示するべきだろう。
今すぐあるメリット
- 掛金は所得控除優遇措置
将来のメリット(将来になればなるほど、実際はどうなるか分らない)
- 長生きすればするだけ得?
デメリット
- 早く死ぬと損?
支払い総額より受け取り総額が大きくなる、年齢の分岐点を知っておく必要があるようだ
世代別加入の留意点
-
50代は、10年ちょっと先のこと。見通しがたて易いので、余裕があれば加入しても良いかも
-
40代は、20年先のこと。将来社会状況が悪くなったしても年金の受け取りまではあまり影響は無いと判断するなら、加入してもよいかも
-
30代は、30年先のこと。かなり見通しが不鮮明なことを理解した上で加入の判断をすべき
もし私であったら、確定拠出年金の方を年金積立に利用する。(研究中。結論は変化する可能性あり)