「テナントミックス」がまちを変える!

講師:株式会社アール・アンド・シー 西野公晴(中小企業診断士)
2004-11-15
http://www.fcci.or.jp/ftown/041115/simpo.html

要点

  • サードプレイスとしての価値を目指す(スターバックスをお手本)
    ファーストプレイス:自宅  セカンドプレイス:学校・職場
  • 郊外店舗には規模では叶わないので、機能で差別化
  • 郊外店舗は平日は弱点なので、中央は平日の集客をめざす
  • 店舗を集める募集パンフレットの作成
  • コンセプトに合わない店舗には退場してもらう
  • 少子高齢化の具体的数字の指摘
  • 町丁別程度に区分されたメッシュ地図で、人口動態が判り易く示された

メモ・感想

  • 街作りとして、中心市街地のみに資金と労力とを投入することのみ語られているが、福井市の他の地域との格差はより開く。「東京と地方」との構図が、福井市における「中心市街地と他の地域」にあてはまることになる。

  • 中心市街地の商店が、大規模ショッピングセンターの手法を取り入れることができるかどうか。よほど熱意のある強力なリーダーシップを持った人がいなければならないだろうが、そんな人はいるの?(昔のだるま屋百貨店の創設者坪川信一のような?) そういう人がいたのなら今の現状は有り得なかっただろうし、今後出てくる可能性は低いと見る。つまり、中心市街地の再活性化の可能性は低い、と考える。店舗店舗で個別に優れたものは出てくるが、全体としてまとまって優れた物になるのは極めて困難。

  • 郊外店舗に完膚なきまで叩きのめされていても、少子高齢化の悲惨な未来を示されても、それを受け入れることの出来ない人間は多い。そのような人間に限って、希望的観測のみを受け入れ、しかも、その有り得る事は無い明るい未来に向かって、労力と時間とを投入しない。そのような人が多いから、今の現状に繋がっているのではないのか?

  • かなりの数の人達が参加していた。参加している人達は意欲ある人達であろう。この中で、福井市の近未来が少子高齢化の進展で限りなく暗いということに気づいている人の割合はどのくらいであろうか?

  • 町丁別規模の人口動態のメッシュ地図が示された。前々から、ローコストで手に入れて、研究の資料としたいと考えていたもの。様々なデータをマッピングすることは極めて判り易くなるので実に重要