『没後30年 高島野十郎展』

福岡県立美術館

ほとんど期待しないで観に行ってひどく感動する出会いがある。今回の「高島野十郎展」はまさしくそれ。
ふんふんなるほどと観てゆき、展覧会のパンフレットなどに出ている静物画「からすうり」はたしかに見事だなと思い、また桃の画も素晴らしく魅入ってしまった。
そしてカタログを読み彼の生き様の凄みを知り、知ってしまった以上、作品から高島自身の迫力が伝わってくるのである。私は圧倒された。

福岡県立美術館:『没後30年 高島野十郎展』

北九州旅行の記

12月7日から3泊4日で友人に会いに行ってきました。

特急かもめ





九州初上陸となる私が乗った特急かもめ。素晴らしくデザインが美しい列車。九州の人は幸せだと思う。

長崎:雲仙・出島・中華街・夜景








雲仙。地獄のイメージはこういうところからきているんだろうな、と思ったよ。猫がいるよ。夜景を見るためのロープウェイの乗り場にも猫がいたよ。長崎はなんだか猫が多い。中華街では長崎ちゃんぽんと皿うどん。長崎は都会だねぇ。福井より断然都会だ。

佐賀:吉野ヶ里遺跡 福岡:太宰府天満宮




吉野ヶ里遺跡は、かなりの広さにわたって栄えていた集落だと実感できる。
夜は、福岡の繁華街で博多ラーメンの屋台を求めたが、あれらはラーメン専門の屋台じゃないんだね。結局入らず普通のお店で食べました。

福岡:赤煉瓦文化館・アクロス福岡・旧貴賓館





福岡の街はあまりケバケバしくなくてよろしい。中心部のベスト電器にしたって、過剰に派手で無くてよろしい。古い建物も街中に保存されているし、アクロス福岡は植栽されているしで、建物探訪として観るところも多いね。

芝居『ジュリエットたち』

劇団福井青年劇場第63回公演

2005-12-2

今日電話で話したら、なんでGeckoCafeのオーナーが私が道に迷いに迷って会場にたどり着いたのを知っているの? ちょっと驚いた。アンケート用紙経由なんだ。身元がばれてしまったヨ!

昨日、そうして北に西に行きすぎては引き返し車の運転にうんざりしたのはいつものことで、夜で小雨も降っているので更につらい状況だったのだけど、なんとか到達はしたわけです。
劇場は田んぼの真ん中やね。ここに劇場があるなんて知っている人しか知らないよ。入ってみると思っていた以上にちゃんとした造りになっていて、観客の席は段々だし照明も天井にセットしてあるしで、実に普通に座って観ることのできる状態。

久しぶりに芝居らしい芝居を観た。大学にいたころはこうした芝居はよく観てたしイギリスに居たときは劇場に新しい公演が来た時は欠かさず観てたけど、福井で観るのは初めてか・・・ もちろん、NewOSKと宝塚歌劇を除いてだけど。

『ジュリエットたち』は、対立するファミリーの娘と息子との恋愛を軸とする例のアレげな話。脚本が偉いです。快調に笑える話にしあがっています。狂言回しの役が記憶喪失につき狂言を言い続け、それに振り回される周囲がコミカルに描ききってある。旅館の箱入り娘と対立ホテルの息子、旅館の女将とその旦那、狂言役の女優とその友人、という3つの大きな筋があり、喜劇であるので最後はもちろん・・・
アメリカのドラマでいえばホワイトハウスとか24とかの群像ドラマは人の関係が輻輳するので、それと同じくするなあぁと思ったよ。

これなら、前売1500円分の価値はあったと思う。来て良かったと思うヨ。