映画『ロード・オブ・ウォー』

世界の裏の成り立ちを、エンターテイメントに昇華しつつ判りやすく私たちに教えてくれる映画。

偽善を大手に振って強引に押し通すアメリカは国の成り立ちからしてそうだが、武器販売に関しても同じだね。合法違法を問わず武器を世界中にばらまいて殺し合いを拡大させているのが5カ国の国連常任理事国。

資本主義が過剰に生産したものを、最大に消費するのが戦争とのことらしいが、この映画は戦争の準備段階を描く。大量生産→流通→大量消費、その流通を武器商人が担う。ニコラス=ケイジが演じる主役の武器商人ユーリーがこの商いに手を染めることになるのは、武器もただの商品にすぎないことに気付くからだが、キャピタリズムの観点から物事を考えることの多い私には激しく得心のいく話であった。

映画『ガタカ』以来イーサン・ホークは好きな役者。彼の演じるバレンタイン刑事の視点から見ると武器を違法にばらまきづつける武器商人は悪の中の悪となるだろう。

脚本のアンドリュー=ニコルは、『シモーヌ』『ガタカ』の監督、『トゥルーマン・ショー』の脚本と、すべて私の好きな作品。時代を批判するのに決してしかめっつらで行う必要は無いと教えてくれる。

NewOSK日本歌劇団:グランドレビューショー 秋のコンチェルト



NewOSKの屋外のミニレビューショー

2006たけふ菊人形。今年も華やかいっぱいのショーです。(参考:去年の記事

開演30分前に開場とのことなので、その頃行ったら7割方すでに席が埋まっている状態。人気あります。直前には、年齢層高めのお客でほぼ満員の会場となりました。音響が良くなかったりするけど、小振りの劇場なので観客との距離が近いのがいい点です。NewOSKをおかっけていらしてるファンで、去年見かけた人が今年もいたよ。さすが。

歌と踊りとの華麗なショーは実に楽しい。やはりミュージカルは良い、ほんとに良い。

幕間のトークで、太鼓に合わせて会場の皆さんは手拍子をしてくださいね、というのがあって、簡単ですよと言うわりには難しかったよ!音感無いからね、私は。

きらきら光る衣装にうっとりさせられるけど、こんなのをお客さんが着てみることができるカフェとかできるといいなぁ、とか観ながら思ってたよ。

で、今これを書きながら考えたのは次のこと。一乗谷朝倉遺跡の時代祭で武者装束をしてみたことがあったけど、相当面白かったよ。だいたい、個人の思考のあり方、軽く言えば気分、なんてものは言葉が変われば簡単に変わってしまうものだったりするし(愉快にゃ掲示板はそれを狙っている)、衣装というのも言葉と同じで、衣装が変われば気分も行儀作法も更に言えば物事の捉え方考え方も変わるもんだよ。

終わった後に外に出ると、屋外ステージではふたりはプリキュアのショーをやっていて、ちびっこ達が熱心に見ていた。子供はOSKのショーを観てどんな感想を持つんだろうね。ちょっと想像がつかない。帰りは、谷川で蕎麦食べて、GeckoCafeに寄ってお茶。



千代と一豊



ふたりはプリキュアSplash Starショー