映画『チョコレート』

完全にネタバレ。

えっ、原題は「MONSTER’S BALL」っていうの?チョコレートと全く違うじゃん。MONSTER’S BALLってのも、「怪物の舞踏会」って意味? う〜ん、おどろおどろしい。

邦題は商業上の理由としか思えないあたりが、邦題に対する否定的意見の噴出ですね。私もこの邦題は映画とまったく合っていないと思うけど、一人でもこの映画を見るきっかけが増えるのならそれはそれで良いことかもと考えるが、肯定するわけじゃないよ。

不幸が連続する女性レティシアが可哀想である。ちょっとルーズで少し不善な人ではあるけど、ここまで不幸になるまでも無い。旦那が死刑囚で死刑が執行され、一人息子は交通事故で殺される。家は強制的に退去させられる。人生の選択権が無い状況に追い込まれてゆくレティシア。救いを差し伸べてくれるかと思えたハンクは実は元旦那の看守だったことを知ってしまう。不憫ですな。

でもですよ。レティシアは魅力的な女性なわけです。そうでなければハンクは最初彼女から求められたときに応えなかっただろうし、結果恋することも無かっただろう。やはりこの映画もありそうで無いファンタジー。あってほしい物語だけどね。