展覧会『昭和 1950′s – 60′s ―人とクルマのオールディーズ―』

車の展示なのだが、車自体にほとんど興味の無い私にとっては、デザインがどうの当時のカタログのレイアウトだの、別のことを考えつつ見てた。ミニチュアや当時の車のおもちゃもあり、当時を生きた人には懐かしいはず。
なんでも古いものはとっとけ、と私は思っている。歴史の記憶は簡単に風化し無くなってゆくし。

この歴史博物館は通常の展示内容の質も高く企画展の内容も良いのに、いつも人が少ない。人の行動の原理として、判りにくいものより判りやすいものを選択する、というのがあると考えている。同じ値段の商品A・Bがあったとして、質はAが良くBはそこそこであったとしても、AよりBの方が判りやすければ、Bの方が買われやすい、ということだ。

商いとして美術館博物館を考えると、たとえ展示内容(商品)の質が良くても、行くまでの交通が不便であったり内容がターゲットとする顧客にまで伝わっていなければ、あまり美術館博物館に赴かない人たちを引きつけることは難しい、ということだ。

福井県立歴史博物館