「エディトリアルデザインとタイポグラフィーについて」

「福井デザインフェア2005」オープン記念セミナー(2005-09-28)
中島英樹氏

定員100名のところ、席は9割程埋まっていた。

最初、副知事(?)による挨拶。

福井県にはデザイナーとされる人が、企業内に1300人、フリーで400人、計1700人いる。県別では20位。とのこと。

次に、中島氏とにしばた(?)氏との対話

ほぼ全体にわたり中島氏が発言。
作品に対する説明では、感覚的・抽象的な言葉が多かった。基本的には、ごりごりの論理性でデザインしているわけでは無く、作業上のハプニングを許容したり無意味だけれどもかっこいいものを求めたりするようなエモーショナルなデザインを行っているようだ。極めて微妙なラインのある作品を作り、自ら「フェチなんですねぇ」と言うあたりにそれは表れている。

以下、中島氏の発言のメモ・概要。発言そのままでは無い。

グラフィックを始めるきっかけ

  • もともと家業が和裁でそこの次男であった。
  • レコードジャケットを見ていた。
  • (修行時代は)、石の上にも3年のところ、10年しよう。
  • 100作品を作って、好きなデザイナーのところへアピールした。

グラフィックデザインの作業

  • アナログ。手で作業。
  • コンピュータは、メール・ウェッブを見る程度。
  • 打ち合わせで決めてしまう。
  • マーケティングしない。
  • 書店とかで本を買ったりするような資料探しはしない。

考え

  • グラフィックデザインは異物でいい
  • 書とグラフィックとは対等と考えて作業する。
  • 水を日本酒の入っているようなピンに入れて、千円ぐらいで売る。そこまで、グラフィックをするのはやり過ぎ。デザインは、1.3倍ぐらいがちょうどいい。
  • 「やっちゃいけないことが大好き」
  • 微妙なラインに対する説明で、「フェチなんですねぇ」。
  • (作品を)引っ越しの時に、捨てられないように作ろう。

タイプフェイス

  • 好きな書体は、ゴシック(サンセリフ)体。
  • オリジナルのタイプフェイスを作って使用している。