芝居『背中から四十分』

劇団福井青年劇場 2006-6-17

前売りで満席で当日券は無いみたいな内容の掲示がでていたのは驚きだね。
こうして芝居を観に行くと、イギリス旅行中に街を訪れる毎に芝居を見ていた頃を思い出すよ。

ネタバレ注意。

コメディからシリアスへと段々と話のテンションが高まってくるあたりが良いね。

ただ、話の導入部で、これはつまらない芝居かもと思ったので、意外な感があったから、より良かったと思えたのかもしれないな。

主役の愚かで哀れな男には、私は全く共感できず。家族から嫌われるのもそれ相当の理由があったはずで、同情はしない。設定と同年代の人ならシンパシーを寄せるのかもしれないが、私は駄目だな。最初の傲慢な態度から徐々に変わってゆく演出はうまくいっていると思うが、最初の時点で私は受け付けられず、その気分を最後までひきずった。かといって、最初から物わかりの良い男だとしたら、話が面白くなったかどうかは分からないな。

最近「ガラスの仮面」を読み切ったので、パントマイムの部分に注意をひかれたがマヤ並みというわけにはいきませんな。