安全剃刀の比較|快適な髭剃り
安全カミソリを正しく使ったことの無い人は、剃った後の快適さをたぶん知らない(私も最初は知らなかった)。ジレットかシックあたりのホルダーで、お風呂に入っている時に石けんで泡立ててから力を入れずに剃ってみるといいです。切れ味が悪くなる前に、替刃を1週間〜2週間で交換するのが良し。もったいないと思って長く使っても肌に負担になるだけです。
色々なシェービングのやり方が示されているが、いくつか試して自分にあったものを選ぶのが良いと思う。
私の方針は(何ごとに対しても私は方針を立てているなぁ)、
- 安全剃刀を使うこと。
- 肌につけるものはできるだけ天然系のものにすること。
の2点。
現時点での私のひげ剃りは、バスタイムに石鹸とブラシで泡立てて、カミソリで剃り、後は肌にオロナインH軟膏をぬる、という流れになっている(2006-10追記:ジレットマッハシンスリーターボの刃だと私にとって肌荒れが少ないので軟膏は今はぬっていない)。まだまだ研究の余地があるので、この過程は変わるかもしれないし、ひょっとしたら電気剃刀に心動かすかもしれない(Philipsの電気剃刀の美しいデザインは手に取り使ってみたいと思わせるし)。
いつもの散髪屋さんで話を聞くと、ひげ剃りの後には、メンソレータム(業務用?)を塗っているとのこと。また、オロナインHを塗るのも良し、とのこと。なるほど、理容の世界では、このテクニックは当たり前の話だったのか・・・
なんとなくひげ剃りをしていた前の日々であったが、今では、いずれは美しいシェービングホルダーを手に入れ使いたいと思うようになった。ここでは、エレガントな生活には必須のアイテムである、としておこう。
ひげ剃りはマイナーな文化かもしれないが、案外と興味深い日常の習慣だと思う。また、ひげをめぐる歴史は、おそらく面白い逸話に彩られていることだろう。カミソリという一つの道具・商品から見た人の歴史の考察も、充分に研究対象になりえるはずだ。鹿島茂がひょっとしたら喜ぶかもしれないテーマかも、と勝手に想像しておく。
Short Review
(写真左から順に)
- Gillette Machsyn3 Turbo(ジレット・マッハシンスリーターボ)
- 初めて使ってみて驚いた。肌に吸い付くようなこの感覚。使いこなすのが楽しみな剃刀。外国のエレガントで美しいホルダーは、これに使う替刃を装着できるものが多いようだ。一度は試してみるのをお薦めする。新品の替刃の剃りの良さは本当に驚きである。
ジレット マッハシンスリーターボホルダー 替刃2個付き
ジレット マッハシンスリーターボ 専用替刃 8B
- Schick Protector3D(シック・プロテクター3D)
- スペイン一人旅の途中で買った思い出のあるこれは、"WILKINSON SWORD"と書かれているが、まぎれも無く日本で販売されているものと同じもの。ヘッドが動く3枚刃である。長い間使っていたけれども、正しい使い方を学んでその実力を使いこなす事ができるようになったのは、つい最近のことであった。
- Schick Triple Edge(シック・トリプルエッジ)
- 曲がる3枚刃は、どこまで肌にフィットするのだろうか。乾いた肌にあててみると、確かに肌のカーブに合わせて微妙に曲るようだ。剃り心地は、Gillette Machsyn3 Turboと同じく、肌に吸い付く感じがして気持ちが良い。2枚、3枚と刃の枚数が増えてきたが、4枚刃、5枚刃の研究をメーカーは行っているのだろうか、としげしげと手許の剃刀達を見ながらぼんやりと思う。
- Schick SuperII PLUS
- 2枚刃は、鼻の下を剃るのに使いやすいことを確認。機能性が高められた剃刀にくらべると、シンプルさに物足りなさを感じることが少しある。これとプロテクター3Dなどを比べると、剃刀というマイナーな分野においてでさえ、着実な進化を遂げていることが判る。
- FEATHER FSYSTEM(フェザー・エフシステム)
- グッドデザイン賞を獲得した、という点で期待した部分が多分にあった。しかし、ホルダーの造形には物足りなさがあるし、ホルダーに印刷された模様はおそらくアクセントのみの理由しか無いだろう。もうワンランク上のデザインを目指してほしい所。道具に対する慣れが、剃りの善し悪しの大部分を決めるだろうし、剃り心地という感覚的な点で剃刀を比較するのは、なかなか難しいなと感じる。
- K-3 type GR
- 新品の刃の使い始めには、アロエスムーザーが頬にべったりつくのが良い感じ。3枚刃はすでに基本みたいだ。いずれ1枚刃を懐かしく思う人も出てくるだろうな。
Short Review 追加
(写真左から順に)
- Gillette M3POWER(ジレット・エムスリーパワー)
- モーター内蔵で刃が動く。慣れてくるとこの剃刀もいい感じ。ずっとこのエムスリーパワーを使っていて、たまにマッハシンスリーターボを使ってみると動きが無いので逆に違和感を覚えてしまう。
髭の薄い私にとっては、どちらも良い剃り味なので甲乙つけがたい。髭の濃い人にとっては、振動するというのはより良い剃り味になるのかもしれないが。
エムスリーパワー用の替刃は8枚2000円程度と高めなので、マッハスリーターボ用の替刃を利用している。(2005-12-18)
ジレット エムスリーパワー 専用替刃 8B
- Schick QUATTRO(シック・クアトロ4)
- Shickの2004年の新製品は、刃が4枚。髭が濃いわけでは無い私にとって、力をいれて剃っていないのに肌へのあたりがきつかった。万人向きとは言い難い。ただ、髭が濃い人には3枚刃よりスムースに剃れるのかもしれない。欧米人は髭が密集しているようだ、といつもの散髪屋さんの話もあるわけで。(2004-12-01)
- Schick QUATTRO4 ENERGY(シック・クアトロ4エナジー)
Schick QUATTRO4 TITANIUM(シック・クアトロ4チタニウム 振動ヘッドタイプ)
- ジレットの振動する安全剃刀に対する、シックの回答。ジレットは3枚刃の振動だが、シックは4枚刃。前の製品であるシッククアトロ4は私にとっては肌へのあたりがきつかったが、このクアトロ4エナジーはそれほどきつくない。
ジレットもそうだが、機能が向上するのはいいのだけど、高くなってしまった替刃は普段の使用を躊躇させるなぁ。
クアトロ4のファミリー製品に、チタニウムが加えられた。チタニウムの替刃には、ジレットフュージョン5+1と同じく、鼻の下を剃るのに便利な1枚刃がプラスされているので、これはこれで便利。(2008-3-6)
シック クアトロ4 チタニウム ブラック ホルダー (替刃2コ付) 【HTRC2.1】
クアトロ4チタニウム振動ヘッドホルダー【HTRC2.1】
シック クアトロ4 チタニウム レボリューション 替刃 8個入
- Gillette FUSION 5+1 POWER(ジレット・フュージョン5+1・パワー)
- (写真無し)
刃の枚数がどんどん増えてきたが、ここら辺が替刃の大きさの限界かも。プラス1枚の刃がついているが、逆にこの1枚刃が無ければ、鼻の下とかは剃りにくいことになるだろう。
剃り心地・剃り味は、最上級になるけれど、替え刃の値段も最高。もっとも、3枚刃の替刃よりは長く使える感じだ。(2008-3-6)
ジレットフュージョン5+1ホルダー 替刃2個付
ジレット フュージョン プログライド パワーホルダー 替刃1個付
備忘録
理容師と美容師の差とは、理容師は剃ることができて美容師はしてはいけない、とのことにあるらしい。
顔剃りで産毛を剃ると化粧ののりがよくなるとのこと。また、産毛があると顔がぼんやりとした印象になり、剃るとはっきりした印象になるらしい。
シェービングジェルについて。いつからジェルが石鹸のかわりとして登場したのだろうか。数回ジェルを試してみたが、石鹸の方が、剃り易さと肌への刺激の少なさの点で上だと感じた。安全剃刀+シェービングブラシ+石鹸が、安全剃刀を使う上でのベストの選択肢だと思う。しかし、販売上の理由だろう、シェービングフォームやジェルの使用をすすめるメーカーがいるわけだ。シェービングブラシとセットで剃刀を販売すれば、最高の心地よさを体験する人がもっと増えるだろうに、と思うのだが。
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mikhiro