私のカフェ遍歴には様々ユニークなカフェがありました。それらの中でも群を抜いてオリジナリティあふれるカフェと言える、あるいは、特殊極まるカフェ、と言えるところです。つまり、(現時点では)「萌え」を共通の文化的土壌として生きているヲタク達を主要な顧客として成立した、メイドコスチュームのウェイトレスが給仕するカフェだからです。
ゴールデンウィークまっただ中の2004年。秋葉原にあるこのカフェはにぎわっていました。何度か寄ってみると行列ができていため、私は夜の8時に訪れることになったのです。エレベータを降りるとメイドさんが迎えてくれました。店内、目を引くのは、壁に飾られたコミックの複製原画です。
席に座って、注文を取りにきたメイドさんの声の小さいこと。可憐さを魅せるコスプレの一環なのか、それとも本人の性格なのか……。
しかし、これら以外に関しては意外と普通です。美味しいとも不味いとも言えないハンバーグと、特筆できることはまるでないコーヒーと、数多あるカフェの水準です。席についている人達も、思いののほか普通な感じでした。女性だけのグループもいましたし、予想外でした。普通のカフェとして利用されている側面もあるのかも、と思いましたが、Linux Cafe di Prontoでの経験と同様に、1回行っただけでは判断しきれません。
要望は色々。メイドさんは、もっとメイドらしい受け答えがらしくて良いなあ、とか、全体的にチープなインテリアなのでなんとかしてよ、とかありますが、秋葉原に来たカフェ巡礼者にとって、訪れておくべきところであるのは、間違いないです。
東京都千代田区外神田3-15-5 MNビル6F
mikihiro