イギリスの新聞Timesを読んでいた時、とてもびっくりする記事にあった。スイミングプールの更衣室が最近はmixed sexになりつつある。それは、アメリカでの合理性を求める傾向を受けたものである。それに馴染めない年輩の人は、女性が隣で着替えているのを意識してしまって、とても恥ずかしい。とか、いう内容だった。これには僕は参ってしまった。同じ1つの部屋の中で、女と男とが着替えをするのだとしか思えなかったからだ。unisex化が進んでいるとはいえ、いくらなんでもこれはありだろうか、と考えた。
だが、これは、小さい部屋が並んでいて、その部屋で一人で着替えることを意味していた。大勢の人が同じ部屋で裸を見つつ着替えることでは無いのだ。単に、ここの小さな部屋では女性が着替え、隣の部屋で男性が着替える、ということを指してmixed sexと言っていたに過ぎなかった。これが分かった時、さすがに個人を尊重する文化だと、深く感じ入った。
最近知ったことだが、日本の高校では、女性/男性とが同じ教室で着替えることがあり、しかもそれは稀な例では無いらしい。やはり日本は、人を個人として扱わず集団としてでしか捉えないのだろう。
mikihiro 2002-09-01