だるま屋少女歌劇

駄洒落

あらすじが言葉遊び。五七の拍子に文章が書かれているので、軽快なリズムで読める。

三、春のヴァライテイ

春はラヂオの電波に乘つて! 國際ならぬ極彩色の DSKの珍放送 聲はすれども姿は見えぬ ホンにお前はラヂオのやうだ ニユーヨク(入浴)氣分のジヤズソング 櫻祭りプロローグ 櫻の本家は日本一 富士は花時彌次と喜多 二人は若い若くない 若い二人はパリヂエンヌ ダンスエシヤンソンプランタン スヰツチ切り替へ樂屋から サイコロ轉がす十五人 東京双六振り當てゝ 春のお芝居中繼も 五人男●捕り手が一人 負けてはならじと冥途から はるばる春のお笑ひ草 さてフイナーレのアリババは 春の御運の守り神 どうぞ皆樣アリババをお持ちになつて幸運の ●を喜び遊ばしませや と申し上げれば皆樣もオーソウだともホーソウ(放送)だとも!

1936年(昭和11)4月:少女歌劇タイムス

「ニユーヨク(入浴)氣分のジヤズソング」とか、「皆樣もオーソウだともホーソウ(放送)だとも!」と駄洒落が素直。

「スヰツチ切り替へ樂屋から」とあるのは、

幕間放送

(皆樣へ樂屋から番外プロをお耳に入れます)

1936年(昭和11)4月:少女歌劇タイムス

プログラムにこのように書かれているので、少女達の楽屋からラジオの様になにかしゃべったのだろうと思う。工夫されていますね

実際、五月号タイムスでの読者の感想には、「明朗 輕快」「幕間放送の新らしいDSKの試みも價値あり」と書かれている。