だるま屋少女歌劇

1933年(昭和8)7月:少女歌劇七月公演番組

—梗—

◇ ウエルカム・サンマー

邊の とある別莊に住む靑年ポールは 隣の別莊の娘 マルゲリツトに 七月の炎以上の情熱を感じてゐる 若い二つのハートは日に日に近づいて行くが 困つた事にはポールの父アルバートと マルゲリツトの父アンドレは 文化の世でなかつたら 果し合いでも仕兼ねない程の中の惡さである

想思の二人は 父達の和解によつて望を遂げやうと苦心するが失敗する 月白き夏の宵今は果敢なき愛を二人は歎き父達の片意地を悲しむが 意外や人生の經驗は 常に若いの遠く及ばぬ知惠者であつた

◇ 名刀友切丸

◇ 牽牛織女

八月休演

八月は少女歌劇部員の究と休養の爲一ヶ月休演させて頂きます