だるま屋少女歌劇

1933年(昭和8)4月:少女歌劇四月公演番組

—梗—

愛怨安宅の關

カルメンシタ

ドン、ホセは セヴイラ市の直な龍騎兵であつた 偶々罪を犯した煙草工塲の女工カルメンシタを護送する途中 女の妖しい美に幻惑されて遂に逃してやるそしてカルメンが關係してゐる密入の仲間にまで堕落する 然し氣紛れなジプシー女カルメンの心は闘牛士エスカミロに移る それを知つたホセは遂にカルメンを刺す

少女歌劇 御觀覽のみな樣方へ お土産 花見團子呈上

はにかみながら
乙女心の純情を
まわらぬ筆に書綴り
みなさまへの
御挨拶に署名いたし
お土花見團子にお添へして
呈上させて頂きます

次の日割で

一日 樂部員一同  二日 櫻木美奈子

三日 春日陽子   四日 夕月照子

五日 花丘美智子  六日 桂木妙子

七日 芝みつる   八日 越路由紀子

九日 曙てる子   十日 御船明子

十一日 如月冴子  十二日 星美津子

十三日 露野順子  十四日 千草麗子

十五日 彌生伶子  十六日 深山百合子

十七日 柳美登里  十八日 筑紫光子

十九日 鈴波京子  二十日 椿初美

廿一日 若草雅子  廿二日 山路かほる

廿三日 泉澄子   廿四日 秋月小夜子

廿五日 少女歌劇部