だるま屋少女歌劇

1933年(昭和8)3月:少女歌劇三月公演番組

味眞野の乳母

之は今より百二十余年前 今立郡味眞野村に現存した鄕土美談であります 劇として見て頂きますには物足りない感も致しますが 事實の性質上已むを得ないのを諒として下さい 時は文化五年の十二月 本山毫攝寺へ仕へてゐました乳母のゑ女は 村人が御門の木を引き出すのを見たいと姫君都和子三保子の二人にせがまれて門外に出てゐますと 折柄手負の大猪がとんで來て 姫君に危害を加へんとするを見て 身を挺して野猪と格闘し 遂に自分は滿身に傷を負ふて昏倒しましたが 手當によつて生命はとりとめました このために二人の姫君は御無事であつたので のゐはその功績によつて種々優遇を受けたことは今も史蹟が本山に殘つて居ります

ピエロは何處へ

吾等の大學