だるま屋少女歌劇

1933年(昭和8)11月:少女歌劇十二月公演番組

僕の一週間

弱虫のエデイが

どうして

虫になつたか

アメリカのお話です

忠臣藏

頃は元祿十五年

師走中旬の十五日

雪空靑き朝ぼらけ

陽光照りそふ兩國橋

主君の敵討ち取つて

恨は晴るゝ 身は晴るゝ

大星はじめ四十七士

隊伍亂さずり來たる

華と散りても山櫻

殘る匂は高輪の

とはに朽ちせぬ泉岳寺

あゝ世の鑑 忠臣藏

店歌

(1)昭和三年七月の

六日に呱々の聲あげし

我等がだるま屋百貨店

く正しく私の

心離れていそしまん

(2)屋上髙く揚げたる

だるまに信の標榜こそ

我等が店の誇なれ

く正しく私の

心離れていそしまん

(3)唯一すぢに進むなる

赤き誠の心根は

神こそ知らめとこしへに

く正しく私の

心離れていそしまん

(4)やがて世界に比ひなき

我が日の本の礎石を

築くは我等がつとめぞや

く正しく私の

心離れていそしまん