Grandir Cafe(グランディールカフェ)

比喩では無く汗が滴り落ちる暑い日曜日に、福井とはまるで違う生き生きとした商店街を歩きたどり着いたカフェ。カジュアルで明るい雰囲気で、こうして苦労して来た価値はあったなぁ、と思えたよ。パンは美味しく、珈琲豆をその都度挽くのだからまずいわけが無く、断然何度も行きたくなるところだね。私の金沢カフェ巡りはここから始まるのであった。

で、この堅町商店街を歩いてみて、福井の最大の商店街とのあまりの差に愕然としてしまったのでした。人口が確かに20万人違うし、商圏規模もはるかに大きいのだろうけど、実際はそればかりが理由ではなく、市民の意識の差が表れていると思えたね。地方都市がその存在理由を確立するのは、文化洗練度を向上させることであるはずだし、事実極めてユニークな活動が行われている都市であれば、市民の誇りとともに、経済的自立が同時に与えられるということを、多くの人は理解するべきだと思うよ。例えば、人口約2万人のStratford-Upon-Avon(イギリス)では、王立シェイクスピア劇場の芝居が世界を引きつけるし、人口21万人の宝塚市では、年間1000万人の観光客が訪れるわけだ。歴史を振り返れば福井も裕福な時期があったのだし、そういうことが可能ではあったと思うわけ。でも、今は違うし、今後も駄目だろうし、いつまで経っても隣の都市とは違う方向性で存在理由を創り上げることは出来ないだろうなぁ。

金沢市竪町115(竪町通の南東端ぐらい)
8:00-22:00 水休

mikihiro