2000.6.1 - 3
最近は島田雅彦の単行本を左京図書館で借りて、2冊読んだ(基本的に文庫本におちたら購入する事にしてるんだが)。
「子どもを救え!」は首都に対する郊外生活が主題。
「自由死刑」はタイトルどおり「自由」「タナトス」が主題。
初期にはキッズや青年の成長物語を書いた島田だが最近は専ら30過ぎの男の生きる姿(後者の本は死ぬ姿、になるのだが)を綴る事が多い。それは作者と作品の在り方としてはかなり当然なのだが、たまたまな事に島田よりも1世代前の僕は彼の作品を通じて来るべき近未来へのおさらいができる、という利点を得る。
でも最近雑誌の表紙を飾った島田はちょっと顔に肉が付きすぎていた!
島田の単行本を図書館で借りて、読もうとして読んだか斜読みか読まなかったか、もう忘れてしまった。
天国が降ってくる、が僕には最も感銘を受けた作品だ。予備校時代だったからな。
僕は何といっても「僕は模造人間」だな。
大学入学当初で、奇しくも「悪のバイブル」となってしまった。