旅行者別カフェガイド

旅行者のタイプ別に考えてみました。


もし、外国から旅行で京都に訪れ(最初で最後の京都旅行)、滞在3日間、うち1回はカフェに行きたい、という人の場合

かなり難しい問いです。
その人がヨーロッパ文化圏の人間で、桂離宮などを訪れてかつてあった京都の歴史・伝統を体験し、カフェには特に町家スタイルを求めない、というのなら、わたしはCafe Dojiを薦めます。アジアが洗練された様式でミックスされたCafe Dojiは、そのような形が無いヨーロッパ文化圏の人に喜ばれると思います。
いろいろ考えてみましたが、この想定以外の場合、究極の1軒を薦めるのは難しいです。

修学旅行で京都を訪れた学生諸君の場合

おそらく新京極通を歩くことになるでしょう。その時、足がつかれた休みたい、どこか大勢で入れるところは無いのか、という時に、あなたの街にあるようなファーストフード店に入るのではなく、カフェ アンデパンダンに行きましょう。
旧毎日新聞社ビルの趣きは、建築の魅力を充分に与えてくれます。その中にあるカフェアンデパンダンで、学生が中心となり生み出す濃い文化の1側面に軽く触れることができるのです。

日本に住んでいて何度か京都に旅行に訪れ、滞在中1日1回はカフェに行きたい、という人の場合

観光客ばかりを相手にしているところは、どうしてもクオリティが下がります。ガイドブックに載っているところは、わたしの経験上、半分はあたり、半分ははずれ、と大雑把に言えます。
ガイドブックに頼らず、自分の嗅覚で見つける場合、これもわたしの経験則では、10店中1店があたり、残りははずれ、とかなり率が悪いです。
従って、センスが良くて多くのカフェに行っている人に聞いてみる、というのが確かな情報を得ることになるのではないでしょうか。(京都に長期に住んでいる人だからといって、良いカフェを知っているわけではありませんよ。)

京都に数年住むことになる人で、カフェ巡りが趣味の人の場合

巡りきることを狙うなら、少しばかり固い決意を持たなければなりません。
うかうかしていると、行きそびれてしまうことになります。
京都は狭いとは言ってもカフェ巡りをするには広いし、カフェの数も多いのです。今週はここ、来週はここ、という風に、次々と訪れていかなければ、良いカフェをとりこぼしてしまうことになります(わたしのことです、泣)。