バザールカフェ

京都という特性が現れた場。
いずれは行きたい、是非行きたい、と思うのは、バザールカフェの前身と言えるウィークエンドカフェに行ったことがあるからです。

デザインの現場に掲載されたまとまった記事のおかげで、断片的な情報に基づくそれまでの想像が、やはりそうなのだろうな、と明らかなことになりました。
ここは宣教師館なのだそうです。事実、京都とキリスト教とは強い結びつきがあります。寺院の本山が集中する京都において、キリスト教もまたこの地に拠点を置いています。キリスト教が伝来した当時、宣教師達は都を目指したからです。彼らは僧侶と論戦したことでしょう。激しい対立があったはずです。しかしそれも昔。京都の教会は、都市に馴染むものになっています。
さらに、この館の設計は、京都・滋賀の近代建築史に欠かせない名であるヴォーリズです。駒井邸も彼の手による作品です。

バザールカフェができる過程もまた、京都の人材の厚みを感じさせるものです。車椅子が入ることができるようなユニヴァーサルデザインを心掛け、多くの人が関れるように改装方法自体を発案してゆく。効率を求めず、時間をかけて作り上げていったその様に拍手。

参考 『デザインの現場』no.122 2002-6 美術出版社

京都市上京区烏丸通今出川上ル一筋目西入ル
11:30-20:00 日〜水曜休、8月休

地図